お客様の声

鈴木様

2009年9月設置 3.15kwシステム 環境保全効果 12.6坪分


戦争体験の語り部として活動

戦後70年が経ち、戦争の時代を生き抜いた人が減る中、自らの戦争体験を子供たちに伝える語り部として活動している方がいらっしゃいます。今回お伺いさせていただいた鈴木様は、そんな語り部として地元の小学校の生徒さん達にお話をされている方です。御年96歳とは思えないほどお元気な方で、奥様は90歳、今まで取材させていただいた中で最高齢のご夫婦です。
「1945年8月、終戦を迎えたのは26歳の時でパラオ本島でした。今年4月に天皇、皇后両陛下が太平洋戦争の戦没者を慰霊するため、ご訪問された場所です。そのニュースを新聞で読み、とても嬉しかったですね。」
その時の新聞の切り抜きを見せていただきながら、戦争中の体験談を淡々と語り始めてくれました。


「1940年3月、名古屋大学の経済学部を卒業してすぐ兵隊検査を受け、宇都宮の歩兵第59連隊第3中隊に所属しました。そして、日中戦争では食料調達を担当していました。現地自活というのが戦争の大原則で、4000人位の兵士が残した残飯をえさに豚500頭、にわとり1000羽飼い、当時は食事に困るということはありませんでした。満州には2年半ほどいて、1943年大連を出てパラオのアンガウル島に入り、1944年9月17日パラオ本島に移りました。大本営が始まって以来、4隻の船が目的地に着いたわけです。そして、私たちが船を降りた後目の前で轟沈されました。9月15日の早朝から既に米軍はペリリュー島への上陸を開始していました。しかし、日本軍の守備隊が非常に激しく抵抗し、実際に米軍が上陸したのは11月でした。その間2回ほど守備隊を支援しようと切り込みを行いましたが、玉砕しました。私たちの部隊は3回目の切り込み(逆上陸)を行う予定で船に乗り込む寸前に中止の命令が出て、またジャングルに戻ったわけです。」
「当時は食べるものがなく、カタツムリとトカゲが一番のごちそうで、見るものが全て食べ物に見えてしまうほどでした。食べられるものは何でも口にしましたが、餓死した者や病死した者が後を絶ちませんでした。ある朝、高台に上がったら島の周りをぐるっと60隻以上の船に囲まれていて、その時初めて戦争だということを実感しました。ジャングルから平坦地に出ると、4機編隊で空爆を受け、延べ30~40回ほどの襲撃を受けました。ある時、私の1メートル位のところに爆弾を落とされましたが、奇跡的にもそれが1万発のうち1発しかないと言われる不発弾で、命拾いをしました。」
兵力は日本側約1万人に対し、米側は4万人を超え、武器や装備においても日本側を圧倒していたようです。日本側はほぼ全滅、生存者は当時わずか200人程度、米側が1600人ほど亡くなられたとのことです。


終戦を迎え、鈴木様が所属していた第14団の師団長は上陸した米軍と「休戦協定」を結んで、飢餓状態にあった兵士に、食糧供給を求めたそうです。
師団長は、「我々は降伏したが捕虜ではない。武器は放棄するが軍隊として存続していく。兵士たちは飢餓寸前で、人道的な立場から食糧援助を受けたい。」と交渉し、缶詰など供給されたそうです。
「驚いたのは、ドラム缶のような大きな牛缶、日本米よりうまいカリフォルニア米でした。生まれて初めての食べ物だらけで、とにかく美味しかったです。我々の食べ物と言ったら携帯の乾パンのみで、米軍は乾パンとチョコレート、ガム、タバコなどが一包みになっているんです。当時主計中尉だった私の任務である食糧の供給は途絶えて久しかったのです。」
1945年8月15日以降、餓死寸前から安堵感と共に食糧事情が一変し、地獄から天国に行ったようだった、とおっしゃいます。
1946年1月、日本に戻ってきたそうです。「日本に戻ってからは、人生観、価値観が完全に変わりました。これからの自分の命は与えられたもの、利害関係に関係ないことを優先しよう、と思いました。子供たちにも戦争ほど悲惨で残酷なものはないと訴えていきたいです。人間として極限状態を体験すると、どんなことがあっても正義の戦争なんてないと思います。」


いくつもあるペリリュー島の洞窟内には、火炎放射器で焼けつくされた旧日本軍の多くの遺骨がまだ眠っているそうです。
アジア・太平洋戦争について知らない若者が増えてきたと、毎年のように言われています。私たちの今の平和な生活があるのは、過去の歴史や大きな犠牲の上に成り立っています。さらに、戦後日本人が平和を大事にしてきたという歴史的事実の延長線上に存在していると思いますし、忘れてはいけないことだと思います。

太陽光発電に関しては、2世帯で住んでいらっしゃる息子様も同時に設置してくださり、管理していらっしゃるとのことですが、定期的に点検してもらっているので、安心だとおっしゃっていただきました。


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